若手先発投手の躍進が連覇につながった。昨年10勝した黒田が引退し、今年は30歳以上の先発投手がジョンソンだけ。そのジョンソンが故障で6勝しか挙げられず、30歳以上の先発勝利数は昨年の25勝からリーグ最少の6勝に減った。

 代わりに増えたのが20代、特に26歳以下の白星。24歳の2年目岡田が12勝を挙げ、シーズン途中から先発に転向した25歳の薮田が11勝、昨年は先発で0勝だった26歳の大瀬良も9勝を記録。26歳以下の先発勝利数は昨年の11勝から43勝へ激増。しかも、敗戦数は21しかなく、26歳以下の先発投手で貯金22を稼いだ。他球団の26歳以下の先発勝利数はDeNA28勝、阪神25勝、巨人19勝、中日12勝、ヤクルト7勝で、2桁の貯金をつくっているのは広島だけ。若手先発陣が黒田の穴を埋める以上の活躍を見せた。