ロッテ伊東勤監督(55)が1日、現役引退を表明した巨人片岡治大内野手(34)にエールを送った。

 05年に片岡が西武にプロ入りした時の監督で、数日前に片岡本人から電話で報告を受けたという。「まだ若いから『現役はどうなんだ?』と聞いたら、『体がいうことをきかない。リハビリをしっぱなしで、これからに自信がない』とのことだった。打つ、守る、走るの3拍子がそろった選手。あいつらしいよ。パフォーマンスが出来ないと、いさぎよかった。あれだけの選手。次は指導者なり、また活躍出来る」とねぎらった。

 1年目から起用した。「好きな選手だった。特に、走塁に関しては、当時いたメンバーでもトップクラスの脚力。走塁は試合の流れを大きく変える」と懐かしんだ。また、「ケガが多くて。2年目が終わった後だったか、『来年もこんな感じなら使わない』と伝えたら、オフに肉体改造をしてきたのを覚えている。それからは故障しない、頑丈な体になった。惜しい選手でした」と、思い出を明かした。

 世界一に輝いた09年のWBCでも、コーチとして一緒に戦った。「すごく活躍してくれた。僕は(西武の)監督を離れていたので、成長した姿を見せてくれた。地味だけど、貴重な存在。良い仕事をしてくれた」と振り返った。