レギュラーシーズン3位のDeNAが同2位の阪神に勝利し、1勝1敗でファイナルステージ進出に逆王手をかけた。

 雨のため試合開始は1時間遅れた。阪神秋山、DeNA今永の両先発は強い雨の中で力投。DeNAは2回に2死二、三塁の先制機を迎えたが、今永が二ゴロに倒れた。その裏、阪神は2死満塁で俊介が先制の2点タイムリー。3回にDeNAもロペスの2点適時打で追いついた。

 阪神は3回、2死走者なしからドラフト1位ルーキーの大山悠輔内野手(22)が左越えへ勝ち越しソロ本塁打。両チーム早めの継投に入り、阪神秋山は3回2失点。DeNA今永は3回3失点でそれぞれ降板した。

 DeNAは1点を追う5回、ロペスの犠飛で同点。4番筒香嘉智外野手(25)は内角球を避けて転び、泥まみれになったが、執念の右前打でチャンスを拡大。続く宮崎敏郎内野手(28)が勝ち越しのタイムリーを放った。1点リードの5回を3番手エスコバーが抑え、試合が成立した。

 阪神は6回、梅野のスクイズで同点。それでも7回、無死一、三塁のチャンスにDeNA4番筒香が勝ち越しタイムリー。さらに1死一、三塁で代打の乙坂が3ラン本塁打。倉本が適時打、桑原も犠飛を放ち、この回一挙6点でリードを広げた。

 阪神は7回に大山の適時二塁打で2点を返したが、反撃はここまで。9回にはDeNAが3点を加えダメ押しし、その裏を山崎康が抑えて逃げ切った。

 16日の第3戦で、阪神は勝つか引き分けでファイナルステージ進出。DeNAは勝てば進出となる。ファイナルステージは18日から、広島の本拠地マツダスタジアムで行われる。