中日の2年目小笠原慎之介投手(20)が進化の秋を誓った。15日はナゴヤ球場で秋季練習に参加。前日14日のCSファーストステージで完封勝利を挙げた西武菊池の投球について「学ぶべきものは多かった。球速が最初から最後まで落ちない。変化球も精度が高い」と感嘆の言葉を並べた。

 憧れの左腕をお手本にする。今季5勝8敗に終わった小笠原は「真っすぐの質を取り戻すこと」を来季への課題に挙げた。試合開始直後は140キロ中盤でも、イニングが進むと140キロを超えないことも。変化球を生かすためにも克服しなければならない。

 さらに投球フォームの改善にも取り組む。プロ1年目に2段モーションを取られる可能性を指摘された経験があり、菊池の他にドジャース・カーショーなどメジャー投手の動画を見て研究。「いいとこ取りしたら良くなるでしょ。球速に関してもフォームの改善は必要」と一連の動作で投げきるフォームを模索していく考えも示した。

 この日はブルペンで84球を投じた。17日までナゴヤ球場で秋季練習に参加した後、みやざきフェニックス・リーグで今年最後の実戦登板に臨む。「結果にこだわりたい。シーズン中は腕を振ることを意識して、徐々にできている。その先の目標に向かいたい」。3年目の飛躍へ、充実のオフを過ごす。【宮崎えり子】