ソフトバンク工藤公康監督(54)の大幅打線テコ入れ策が初回から成功した。1回に1点を先制されて迎えた1回裏の攻撃。1番に起用した今宮健太内野手(26)が中前打で出塁すると、3番に上げたアルフレド・デスパイネ外野手(31)が「打ったのはフォークボール。もう負けられないので、とにかく必死に二塁走者をかえすことだけしか考えてなかった」と右前への適時打で同点。5番スタメンの選手会長、長谷川勇也外野手(32)が内野安打でつなぐと、2死一、二塁から、ここまで2試合7打席無安打の松田宣浩内野手(34)が左翼線への適時二塁打を放って逆転に成功した。

 4番内川聖一内野手(35)、6番松田以外は、2戦目までと違うスタメンで挑んだ第3戦。負ければ王手をかけられる大事な試合で、勝負に出た工藤監督の執念が1回に実った。