慶大が早大に快勝し、7季ぶり35度目のリーグ優勝を飾った。

 元近鉄の慶大・大久保秀昭監督(48)が就任3年目で優勝へ導いた。「春もあと1つで優勝を逃した。今回もひとつも負けられない中での6連勝。選手がよくやってくれた」と目を潤ませた。

 JX-ENEOSの監督として連覇を含む3度の都市対抗Vを引っ提げ母校へ戻った。少数精鋭の社会人とは違い、慶大は約200人の大所帯。「監督に名前を忘れられている選手がいてはいけない」と自宅でも名簿とにらめっこ。1人1人にアプローチした。

 妻でタレントの大東めぐみ(45)が「結婚して約20年ですが(夫は)今が一番家にいない気がします」と語るほどグラウンドに入り浸る。今年から早朝5時半練習を開始し、チームはひとつになった。大久保監督は「学生は何が飛び出るか分からなくて、マイナスに出ることもある。でも、成長の度合いもすごいから面白い」。日本一へまい進する。【和田美保】