ロッテ涌井秀章投手(31)が8日、海外FA権の行使手続きを行った。国内他球団は考えておらず、米メジャー移籍を第一に目指す。球団を通じ「時間をかけて考えさせてもらった中で、この機会に新たな可能性を探してみたいという結論に至りました」と理由を説明した。10月に渡米し、ワールドシリーズを観戦。「いろいろな思いや感情」が湧き上がり、家族などと相談し決断したという。4年前に国内FA権を行使し、西武から移籍。ロッテを引っ張ってきたエースが、次の夢へと動きだした。

 ロッテは前日7日に涌井側に条件を提示済みで、現時点で再交渉の予定はない。林球団本部長は「来年もうちでプレーして欲しいが、大事な権利。意向は尊重しないと」と話した。従来の方針を変え宣言残留を容認。同時に「先発が抜ける可能性がある」と、新外国人を中心に先発候補の補強も進める。