大選手への道は、コツコツと。ロッテのドラフト1位、履正社・安田尚憲内野手(18)が25日、大阪市内のホテルで契約金1億円、年俸1240万円(ともに推定)で契約。ロッテ待望の和製大砲候補は「開幕1軍という目標もありますが、本当の実力をつけて評価された上でのこと。1軍に出られるよう、まずは1歩1歩、実力をつけたい」と大風呂敷は広げなかった。

 実直な若者にふさわしい英才教育が施される。井口監督は「キャンプはサードで大地の後ろにつける。いろいろ勉強になる」と、来春キャンプでは三塁に転向した鈴木から学ばせる方針だ。実戦を多く予定しているが、初戦からどんどん出場させる。「プロのレベルに慣れて欲しい。1軍が(石垣島から沖縄)本島に行く前に結果を。そこが1つのライン」と、結果でオープン戦帯同を判断する。

 ドラフトから1カ月。その間も、安田はトレーニングを欠かしていない。具体的な数字の目標は掲げなかったが「いずれは日本を代表する選手になりたい。松井(秀喜)さんのような、ファンや周りの人に気を使い、尊敬される選手になりたい」と、将来像は大きく語った。質問者の目を真っすぐ見て答える姿が印象的だった。【古川真弥】