阪神が、今季限りでDeNAから戦力外通告を受けた山崎憲晴内野手(30)を獲得することが26日、決まった。山崎は昨年2月のキャンプ中に左膝靱帯(じんたい)を断裂し、ここ2年連続で1軍出場ゼロ。ただ、今季イースタン・リーグには54試合出場していた。まだ老け込む年齢ではなく、堅実な守備で内野の複数ポジションを守れるユーティリティー性も魅力。阪神は来季も戦力になると判断し、獲得を決めた。

 チームは現在、FA宣言した大和の残留交渉に全力を注いでいる状況。球界屈指の守備力を誇る名手だが他球団に流出する可能性がある。それだけに13年、14年と2年連続で115試合出場を果たしている山崎を戦力に加え、選手層を厚くしておく狙いだ。

 ◆山崎憲晴(やまざき・のりはる)1986年(昭61)12月13日生まれ、静岡県出身。埼玉栄から横浜商大を経て08年ドラフト3位で横浜(現DeNA)入団。09年4月3日の中日戦で初出場。13、14年と2年連続115試合出場も、ここ2年は1軍出場なし。通算成績は412試合、171安打、6本塁打、56打点、打率2割1分8厘。176センチ、80キロ、右投げ右打ち。