楽天の星野仙一球団副会長が4日午前5時25分に死去した。70歳だった。

 星野氏の母校、明大は6日、始動にあたり東京・府中市の同校グラウンドで黙とうをささげた。同氏が薫陶を受けた故島岡吉郎元監督の銅像前に並んで目を伏せた。明け方に訃報を知った明大・善波達也監督(55)は「今年のスタートで訃報が飛び込むとは思っていなかった。とても重いです」と目を伏せた。

 善波監督が大学日本代表監督を務めた際の背番号は、星野氏が監督時代につけていた「77」だった。「77番をつけていいですか? と聞いたら、真面目な顔で、ちょっとうれしそうに『ええぞ』と言ってくれた」と思い起こした。

 16年秋以来となる東京6大学リーグ優勝を目指す野球部のスローガンは「奪冠」だ。「ガクッとしていたら、きっと『元気なくしてどないすんや』と怒鳴られる。明治の財産を受け継ぎ、春日本一の報告をしたい」。37年ぶりの大学選手権Vに向け闘将の魂を継承していく。【和田美保】