心構えも超高校級だった。日本ハムのドラフト1位清宮幸太郎内野手(18=早実)が12日、千葉・鎌ケ谷の新人合同自主トレで、初めてマシン打撃を行った。トレーナーからの指示はなかったが、自主的に肘当てなどの防具をつけ、5分間打ち込んだ。「(防具を)つけないで当たったらバカみたいなので…」。打撃力もさることながら、意識の高さが浮き彫りとなった。

 また、練習中には、自ら用意したクエン酸ドリンクを持ち歩いた。「飲み物も体に入るもの。工夫してやっていきたいと思っています」。競技は違うが、カヌーの鈴木大が、ライバル選手の飲み物へ禁止薬物を混入させた事件が世間を騒がせたばかり。さすがにチームメートから“妨害行為”を受けることはないだろうが、体内に摂取するものに気を使うのは、トップアスリートとして大切なこと。谷ヘッドトレーナーも「よく勉強していると思う」と感心していた。

 この日から、屋外でのノックもスタート。「まだボールを使った練習はそんなにできていない。そういうことをやり始めたら課題も出てくると思う」。心身ともに高校生離れした超大型ルーキーが、キャンプインへ向け順調に歩を進めている。