“マリン初”の日本選手30発を目指す。ロッテのドラフト1位、安田尚憲内野手(18=履正社)が新人合同自主トレ3日目の14日、さいたま市の浦和球場で、初めてロングティーを行った。通常の打席より後方から打ったため柵越えこそなかったが、外野へ鋭い打球を飛ばし「スイングは悪くない。打球が上がるよりライナーでそのままホームランが理想」とうなずいた。

 ZOZOマリン向きの大砲だ。幕張の海風が吹く本拠地球場は、高く打ち上げるとボールは押し戻される。逆に低い打球なら、バックスクリーンからはね返った強風が追い風となってのびる。視察した井口監督も「うちの球場はライナー性、左の長距離打者が一番有利」と期待を隠さない。

 球団史上、シーズン30本塁打を記録した日本選手は86年の落合博満が最後。92年の本拠地移転後は誰もなしえていない。安田は「日本人で30本打ってる選手はいないと聞いた。将来的に30本打てる打者になっていきたい」と明確な数字を掲げた。【鎌田良美】