西武外崎修汰内野手(25)が3月のオーストラリア代表との強化試合(3日・ナゴヤドーム、4日・京セラドーム大阪)の代表候補に挙がっていることが3日、分かった。3年目の昨季、レギュラーをつかみ、稲葉監督の初陣だった昨年11月のアジアチャンピオンシップではMVPの活躍。同大会は24歳以下または入団3年以内という出場資格制限があったが、3月の強化試合はフル代表。メンバー発表は2月中旬の予定だ。

 稲葉監督はこの日、西武の宮崎・南郷キャンプを訪れ、主に打撃練習を見守った。外崎の動きもチェック。視察後「今回はトップチームを集めている。機動力野球をやりながら、クリーンアップは長打を打てる人。(東京オリンピックを見据え)若い選手も含め、土台になるチームを作っていきたい」と選考方針を掲げた。具体的な名前こそ明かさなかったが、昨季リーグ5位23盗塁の外崎は求める機動力野球にかなう。内外野を守ることから、采配の幅を広げる貴重な存在にもなれる。

 外崎は「昨年は(辻)監督が我慢して使ってくれた。今年は、そうはならない。結果を出します」と、キャンプでも連日の猛練習。この日は、早出から打撃中心で、上体が突っ込まないよう修正を試みた。守備練習は、内外野両方に取り組むが「練習量は増えるけど、試合に出るためと思ったら苦ではありません。そこがアピールポイントなので」と力強い。西武が誇る“万能侍”が、再び日の丸を背負う。