小さな巨人の進撃が始まる。楽天ドラフト6位西巻賢二内野手(18=仙台育英)が4日、梨田監督から及第点をもらった。

 久米島キャンプ第1クール最終日の4日、室内練習場でフリー打撃に参加。12年ドラフト1位森、16年ドラフト2位池田から快打を披露した。167センチ、68キロと小柄な体格から放たれた鋭い打球に、梨田監督は「差し込まれるかなと思っていたけど対応している。シャープな打撃をしていた」と目を細めた。

 プロ入り前は守備への評価が高かったが、打撃も負けていない。同世代のスラッガーとの出会いで意識が高まった。昨夏の高校日本代表で同僚だった日本ハムドラフト1位清宮、ロッテドラフト1位安田のスイングからヒントを得た。「打っている人は振り切っている。僕は前まで当てているだけだった」と気付き、豪快さが出てきた。

 目指すは、球界屈指の遊撃手。ソフトバンク今宮のような選手に憧れる。「走攻守に優れた、そんな選手になりたい」と1軍キャンプで、先輩たちの動きを注視する。「緊張しっ放しです。慣れません」と苦笑いするが、着実に爪痕を残している。【栗田尚樹】