阪神高山が金本監督の言葉に発奮して猛打を放った。4日のフリー打撃でチーム屈指の剛腕でもある石崎と対決。第1スイングで直球を完璧にとらえると、強烈な打球で右中間へオーバーフェンスさせた。球威に負けず、18スイングで安打性の打球は6本。柵越えも2度あった。

 指揮官は「高山も良くなってるのよ」と高く評価。この日のフリー打撃のように、本来のパンチ力も取り戻しつつある。“開眼”したキッカケは金本監督のひと言だ。宜野座キャンプの食事会場で、冗談交じりに言われた。「ホント、明治大学って後ろ足の使い方、ヘタだよな。お前といい、糸原といい」。

 その後、高山は昼下がりの打撃練習で快音を連発した。目を見張った指揮官が「いいじゃん、どうしたん」と聞くと、高山は「さっき、言われたので」と返答。金本監督は「それから、すごく良くなってね」と振り返った。16年新人王も昨季は不本意な成績に終わった。中谷と争う中堅のポジションは譲れない。