ソフトバンクの左腕飯田優也投手(27)が7日、宮崎春季キャンプA組の打撃投手一番乗りで投げた。

 左打者の高谷には26球で安打性2本、右の甲斐には28球を投げ安打性は5本だった。最初は踏み込んだ足場が悪く、ストライクが入らなかったが、球数を投げるにつれてセットポジションから力強い球を投げ込んだ。甲斐には、現在挑戦している2段モーションで投げた。

 「投げる形を意識して投げた。フィニッシュは崩れなかった。昨年のように引っかけることもなかった。2段モーションは体も突っ込まなくてよかった。最初にしてはよかった」と話した。

 制球に苦しみ、夏場に2軍生活を続けるなど19試合にしか登板できなかった昨年。ひそかにヤフオクドームに捨てられていたネコを拾い、「ニャーゴ」と名付けかわいがった。だが「僕、猫を拾ってからネコアレルギーって知った。くしゃみが止まらなかった」。かわいいニャーゴは知人に譲り、現在は再び独身生活。野球で結果を出すことに燃えている。

 2段モーションの新フォームが定着すれば、常時150キロの力で押せる中継ぎとして、1軍定着も見えてくる。【ソフトバンク担当 石橋隆雄】