ロッテのドラフト1位安田尚憲内野手(18=履正社)は10日、紅白戦で2安打2得点。井口監督が絶賛の実戦デビューとなった。

 さすがはドラフト1位。痛烈な打球が右前へ飛んだ。4回表2死。ロッテ安田はカウント1-2から高めの直球を振り抜いた。ボールは二塁手の右へ。火の出るような当たりがグラブの先を抜けていった。「だんだんスイングも良くなって、タイミングも合ってきている。今日は打席の中で自分のスイングができたので良かった」。後続のテスト生ペゲロ(BC富山)の適時打でホームを踏むと、9回にも右前打で出塁してペゲロの二塁打で生還した。

 紅組の「4番三塁」でフル出場し、4打数2安打2得点。「ヒット2本なので60点くらいですけど、初めてにしては出来た方。引き続き頑張っていきたい」と笑みがこぼれた。紅組の「6番DH」で1打席だけ立ったチーム最年長、福浦も「高校から入ってきて、あれだけバットを振れるのがすごい」と舌を巻く打撃だった。

 金森打撃コーチから「体の軸回転で打つ」フォームをたたき込まれている。「引きつけて、しっかりボディーターンで打つイメージ。詰まってもOKで、泳がないように意識してやっています」。試合後には藤岡裕とともに約1時間30分もの特打ち。「ヘトヘトです」と言いながら「自分のためにいろんな方がサポートしてくれることに感謝しながら、これからもどんどん練習していきたい」と目を輝かせた。【千葉修宏】

 ◆ロッテ井口監督の話 (2安打の安田について)今までの姿を見て、みんなが4番に置いていいんじゃないかと言っていたが、そういう部分がそのまま出た。一番雰囲気があった。