阪神小野泰己投手(23)が指揮官の「一番」を勝ち取った。楽天戦の6回に登板。最速148キロの直球に変化球を織り交ぜ、2イニングを打者6人で完璧に抑えた。「いい感じで指にかかる球もあった。去年と比べたら、変化球が抜けることも少なくなっている。順調にきています」と納得の表情を浮かべた。

 この日は藤浪や才木も無失点投球だったが、金本知憲監督(49)は「一番良かったのは、小野じゃないかな」と高く評価した。

 ルーキーイヤーの昨年は球威のある直球で指揮官のハートをつかみ、先発で15試合に登板。勝ち運に恵まれず、2勝に終わったが、首脳陣の期待は大きい。開幕ローテーション入りへ、着実に前進している。【阪神担当 田口真一郎】