日本ハムの前執行役員の男性が昨年10月、航空会社の女性従業員に性的な内容を含む不適切な発言をしていたことが16日、分かった。末沢寿一前社長も現場に同席しており、2人はいずれも今年1月29日付で辞任したが、理由について日本ハムは「一身上の都合」とだけ説明していた。

 同社によると、2人が昨年10月上旬に羽田空港のラウンジで飲食をした際に、前執行役員の男性が女性従業員に不適切な発言をした。末沢氏はセクハラ発言はしていなかったという。

 同月下旬に航空会社から日本ハムに申告があり、社内調査で事実が判明した。日本ハムは航空会社に謝罪し、処分も含む対応を検討していたが、対応が決まる前に2人から辞任の申し出があり、今年1月29日の臨時取締役会で畑佳秀副社長が社長に昇格した。

 日本ハムは「要職にあった者が不適切な発言をしたことは極めて遺憾」としている。末沢氏はプロ野球の北海道日本ハムファイターズの現オーナーだが「後任が決定次第、交代する」と説明している。