日本ハムが痛恨のバッテリーミスで今季2度目のサヨナラ負けを喫した。

 1-1で迎えた延長12回裏に7番手で浦野が登板。2安打と敬遠で2死満塁のピンチを背負うと、小田への初球135キロのフォークがワンバウンドとなった。その投球を捕手鶴岡が右斜め後ろに後逸。鶴岡は慌ててボールを追い、本塁カバーに来ていた浦野に向かって送球した。

 三塁走者の安達は本塁へのスタートを自重。1度はサヨナラ負けの大ピンチを切り抜けたと思われたが、ここで思わぬアクシデントが起きた。鶴岡の送球はバッターボックスから外していた小田に直撃。浦野に届かず、一塁線付近を転々と転がった。安達は本塁へ突入。浦野がボールを追いかけ、本塁へ戻った鶴岡に送球も間に合わず、安達の生還を許して万事休すとなった。(記録は鶴岡の失策)。

 最後はミスが勝敗を分けたが、先発村田は7回途中まで1失点と好投。リリーフ陣も踏ん張ったが、打線は初回に1点先制後、2回以降は無得点に終わった。栗山監督は「村田はよく投げていた。(スタメンに)若いバッターが多い中で(オリックス先発金子に)うまく投げられていたので、そんなに簡単に点は取れないんだけど、村田に勝たせてあげられなかったのは、こっちの責任」と、悔しそうに振り返った。