Bクラスの足音がそこまで迫ってきた。ソフトバンクは今季3度目の3連敗で、最大6あった貯金をすべて吐き出した。4月11日以来の勝率5割。5月以降に貯金がなくなるのは、工藤監督が就任した15年以降では初めてで、最終順位4位だった13年の7月以来となった。4位オリックスとは0・5ゲーム差まで縮まり、今日26日にもBクラスに転落する可能性が出てきた。

 先発東浜が誤算だった。初回に1死からの4連打で3点を献上。3回にはペゲーロに、リーグワースト今季11本目の被弾となる2ランを食らった。加えて、右肩の違和感もあり、プロ入り後最短の3回5失点で降板。東浜は「登板するごとに回復が遅くなっていた。ちょっと投げるのに支障が出そうだったので」と話した。工藤監督は「心配なのでやめさせました。明日(26日)検査に行きます」と説明。昨季最多勝右腕の離脱となれば、苦しいチーム状況において痛手となる。

 前日24日は西武に今季ワーストタイの12失点で大敗し、試合後はバッテリーを中心にミーティング。映像でも投球内容を確認するなど、工藤監督は試合終了から約3時間が経過し、日付も変わった午前0時半過ぎに球場を後にした。これ以上の投壊を食い止め、巻き返そうと強い決意で臨んだ一戦だったが、序盤にリードを許し悪い流れは変えられなかった。交流戦までは残り2試合。なんとしても借金ターンは避けたいところだ。【山本大地】