日本ハムのニック・マルティネス投手が9回途中3失点の好投で5勝目を挙げた。

 立ち上がりからストライクゾーンで勝負し、テンポよくアウトを積み重ねた。「失投を、よく捉えられた」と、ソロ本塁打を3本浴びた。ただ、走者を置いた場面では制球を間違えることはなかった。

 普段は立たない打席では、2回1死二塁の場面で一ゴロを放って進塁打。8回無死一塁の場面では犠打をきっちり決めた。

 あの米国のトランプ大統領が在籍していたフォーダム大卒の右腕は当時、レギュラー二塁手として活躍。投手としても中継ぎとして投げていた二刀流選手だった。

 11年に投手としてレンジャーズからドラフト指名され、以降は投げることに専念してきた。ただ、交流戦へ向けた打撃練習ではセンスの良さを披露。この日は同僚から、投球だけでなく、打撃も期待されていた。安打は放てなかったが、「少し感覚は鈍っていたけど、バントがしっかり出来て良かった」と笑顔。投球についても「完投できなかったのは残念」と悔やんだが「しっかり長いイニングを投げられた」。チームを今季3度目の4連勝に導く、投打の活躍だった。