頼れる右腕が再び帰ってきた。ソフトバンク摂津が今日5日ヤクルト戦(神宮)で今季2度目の先発マウンドに上がる。この日はヤフオクドームで投手練習に参加。キャッチボールなどで最終調整し、短く「頑張ります」と2度言うと思いは胸に秘めた。ヤクルト石川とは同郷秋田対決でもある。

 前回5月22日西武戦は5回3安打無失点で618日ぶりの白星を飾りお立ち台ではファンへの感謝の思いで目を赤く腫らした。チームの連敗を4で止めたが翌23日から3連敗。千賀の代役によるスポット参戦だった摂津の存在感が光った。

 中13日での登板。その間、2軍での登板もない。ブルペンでの投球を3回行い、試合を想定し100球程度投げる機会もつくった。倉野投手統括コーチは「あのレベルになると、しっかり合わせてくれる。心配していない。期待しています」と話した。前回は登板翌日に出場選手登録抹消となったが、今回はスポットではなく結果を残せば、さらに12日巨人戦での先発も勝ち取れる。和田は復帰のメドがたたず、東浜はようやくキャッチボールを再開しようとしている段階。今月1日に36歳になった元エースが奮い立つ。【石橋隆雄】