楽天先発の塩見貴洋投手(30)が今季初勝利を挙げた。左右関係なく、山賊たちの懐を思い切って突き、6回2死まで無安打投球。

 「初回から飛ばしていこうと思っていました。球が走っていたし、ツーシームも良かった」

 6回、西武秋山に中前打を許し、記録の夢は途切れたが、7回2安打1失点の堂々たる内容だった。「記録は全く意識していなかった」というが、八戸大で同期の秋山に打たれ「あいつが(塁上で)にやけていたから腹が立って」と、攻守交代の合間に「打つなよ」と声をかけたという。

 春先は腰痛で出遅れ、交流戦期間中もコンディション不良で先発回避もあった。今季4試合目の登板でやっと1勝。「遅いですね。でも1つ勝ててよかった」と話していた。