「マイナビオールスター2018」第1戦は今日13日、京セラドーム大阪で午後7時から行われる。

 巨人上原浩治投手がまたひとつ、球史に名を刻む。43歳3カ月での球宴登板となれば、05年に巨人工藤(現ソフトバンク監督)が記録した42歳2カ月の最年長記録を更新する。中日松坂との“世界一リレー”の期待に「リレーになるかは分からないし、意識はしていない」と話しつつ、「2人で投げることでファンの人が喜んでくれたらうれしい」と夢を与えることが使命だと感じている。

 同期入団の縁がある。2人は99年にプロ入り。大卒の上原が20勝、高卒の松坂は16勝を挙げ、ともに最多勝、新人王を受賞した。メジャーには松坂が07年、上原が09年に挑戦。ともにレッドソックスで世界一を経験したが、同時に在籍した期間はなく、リレーは実現しなかった。メジャーでは14年に出場し、日本では11年ぶりの晴れ舞台で“競演”のチャンスが巡ってきた。

 選出直後は「複雑な気持ちが一番」ともどかしさを抱えた。それでも「4月とは比べものにならないくらい球威は良い」と、6月8日西武戦から7試合連続無失点など、結果が伴ってきた。「出るからには結果を出したい。抑えられるように頑張ります」。1球に魂を込め、パ・リーグの強打者をねじ伏せる。【桑原幹久】