中日松坂大輔投手(37)がいよいよ公式戦で復帰先発する。24日から浜松とナゴヤドームで戦うDeNA3連戦。3戦目の26日が濃厚だ。

 19日は、一部選手が今日20日からのヤクルト3連戦に備えてナゴヤ球場で練習。松坂も炎天下のキャッチボールで汗を流した。「(背中の状態は)ゼロになることはないでしょうね。シーズン中も動かしながら付き合っていく。(実戦モードは)気持ち的にそうです。(登板日も)話はしています」。

 練習後は1軍メンバーとともに東京へ移動。約1カ月ぶりに遠征に同行した。16日からの広島3連戦(ナゴヤドーム)の試合前練習では、70メートルの遠投も復活。調整方法、待遇も故障前のフル回転モードに戻った。

 今季前半戦で3勝3敗、防御率2・41と、限界説を一蹴する活躍を見せた。しかし、6月17日の西武戦(メットライフ)の試合開始直前に背中を捻挫。登板を緊急回避して登録抹消された。その後、状態を回復させて12年ぶりに選出された球宴(13日、京セラドーム大阪)で試運転先発。1回5失点と炎上したが、その後も公式戦登板へ一歩一歩準備を進めてきた。

 DeNA戦の1戦、2戦目の登板の可能性を振られた松坂は「いいえ」と含み笑い。森監督は「(球宴は)打たれに行ったようなもんだ」と信頼を強調した。チームは借金7で5位に沈むが、3位まで1ゲーム差と存分にチャンスはある。レジェンドの復活が、竜の後半反攻のカギになりそうなムードが漂う。まずは3勝目を挙げた6月8日ソフトバンク戦以来の公式戦登板を白星で飾り、チームを勢いづけたい。【伊東大介】