阪神は試合開始直前の豪雨にたたられ、1時間12分遅れでプレーボールしたが先発藤浪の乱調が響いた。

 立ち上がりの1回から、まるで速球を制球できず、不振だった昨季のように、抜け球、引っ掛け球が目立った。1死を奪っただけ。1死満塁で8番磯村を迎えた場面で、金本監督は降板を命じた。「まあ、見ての通りです。(次回先発は)厳しいかもな、ちょっと」と険しい表情だった。

 藤浪にとっては後半戦初めての先発登板。降雨のため、マウンドが普段と違う状態だったが、対応できなかった。金本監督は前半戦を総括した11日に後半戦のキーマンとして「投手陣でいえば、やっぱり藤浪になってきますかね」と名指し。さらに「彼の持っている能力と存在感とか、いままで高校を出て、10勝してきた投手。コントロールだとか、いろいろ課題はあると思う。それさえ、ある程度、克服していけば当然、本来なら、今年もローテーションの中心となって、回っていくべき人材だと思っています。期待して当然だと僕は思っています」と話していた。節目の登板は5失点KOになってしまった。