ソフトバンクが最下位楽天に痛い逆転負けを食らった。貯金は再び0となり4位に転落。試合がなかった首位西武とは今季最大の8ゲーム差に開いた。

 3回までに3点をリードしたが、5回に一気に5点を奪われ逆転された。先発バンデンハークは2死一、二塁から3連続の適時打を浴びた。藤田の中堅へのライナーには、牧原がダイビングキャッチを試みたが、あと1歩及ばず2点適時三塁打にしてしまった。本来内野手の牧原を中堅で起用した工藤監督は「本人もいけると思っていた。責められないところではある」とやむなしだった。

 好調の打線が5回裏にすぐ同点に追いついた。だが7回、2死満塁から五十嵐が代打枡田に痛恨の押し出し四球を与え、勝ち越された。工藤監督は「四死球がもったいない。今日は10個。減らすだけでも。バンデンハークは球は速かったがストライクとボールがはっきりしていた」と嘆いた。

 首痛の柳田は2戦連続でこの日も欠場した。復帰時期を聞かれた工藤監督は「我慢。明日(28日)も状態は聞きますが、我慢です」と話すにとどめ、今カードでの復帰は厳しい状況だ。

 前日のロッテ戦で今季3度目のサヨナラ勝ちを収めるなど、無敗だった「鷹の祭典in福岡」も4戦目で初黒星。今季の「鷹の祭典」は3勝4敗1分で残り2試合。白地に「もう1頂! ゴールデンストライプ2018」と名付けた金のストライプのユニホームを着用しているが、連覇への道は険しくなってきている。残り58試合、はい上がるしかない。【石橋隆雄】