竜の必勝パターンが確立できない。中日ベンチが、5-4の1点リードで9回のマウンドに送ったのは、この日昇格させたばかりのR・マルティネスだった。先頭打者に死球。その後、2死までは取ったが、満塁とされ、伊藤に押し出し四球で同点。ベテラン岩瀬に託すが、代打倉本に右前適時打を許し、勝ち越され、3連敗を喫した。

 この3連敗はいずれも逆転されてのもの。今季28度目の逆転負けに森監督も寂しげに会見した。「誰がいいとかの問題じゃない。ずっとセットアッパー、クローザーを同じメンバーでいければいいんだが。(R・マルティネスも)いきなり死球を出したらこうなってしまう。誰かが(カベを)1つ乗り越えてないと。(残り試合数もあり)考える時間がなくなる。(明日からも)いろんなことをやっていきます」。借金は今季最多の14に膨らみ、5位と2・5ゲーム差になった。【伊東大介】