竜の新1番が3試合連続2桁安打の3連勝に導いた。前日16日にDeNA戦でサイクル安打を記録した中日平田良介外野手(30)が、この日は巨人相手にも打ちまくった。第1打席こそ遊ゴロに倒れ、連続安打は止まったが、2打席目からは再びオレンジ色のバットが快音を響かせた。

 「感覚的にいい感じ。球場が変わっても、いい感じで打席に入れている」。3回にメルセデスの126キロのチェンジアップに反応して中前打。さらに左前、右前、左前と自在にヒットゾーンへ飛ばして4打席連続。2日で10打数9安打をマークした。

 16日の練習時に爆発の予兆を感じたという。「(バットを)トップへ持っていくタイミングがずれていた。試合でも練習でも気にしていた。それがうまく入り出して結果につながっている」。開幕してから4月まで低迷したが、5月からは急上昇。それでも「捉えたと思った球がファウルになっていた」と納得できていなかった。1番に起用された14日からの4試合で打率6割4分7厘。「先頭として1打席でも多く出塁する」と勢いづけている。

 平田に引っ張られるようにチームは打ち勝っての3連勝。松坂登板の次戦はこれで9連勝となり、森監督は「少しは頭にあった。(松坂を)毎日投げさせてもいいな」と、ご機嫌だった。3位巨人に3・5ゲーム差。8月のセ界を熱くしている。【伊東大介】