右内転筋肉離れで戦線離脱していた日本ハム石川直也投手(22)が21日、約1カ月ぶりに実戦復帰を果たした。イースタン・リーグの西武戦(西武第2)で、ケガをして以来、初の実戦登板。8回に2番手としてマウンドに上がると、1イニングを無失点に抑えた。1安打は許したものの、最速155キロをマークするなど、打者4人を10球で片付けた。

 今季は守護神、セットアッパーの併用で37試合に登板し、1勝2敗、17ホールド、9セーブを挙げていた。突然のアクシデントは、約1カ月前。7月24日楽天戦で9回に登板した際に、右脚に違和感を覚えた。翌25日に東京都内の病院で右内転筋肉離れ(1度)と診断され、出場選手登録を抹消された。その後2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷で電気治療を施すなどリハビリを行ってきた。

 今月15日に捕手を座らせた投球を再開。「(足の)問題はなく、状態はいい」と、実戦復帰を待ちわびていた。この日の投球を間近で見た伊藤2軍総合兼投手コーチが「まったく問題ないです。患部の状態も確認できましたし、いつでもスタンバイOK」と太鼓判を押す、完全復活の投球内容。シーズン終盤、首位西武を追うチームに、頼もしい右腕が帰ってくる。【山崎純一】