西武の4番山川が「風に気を付けないといけないので難しい。変化球もよく曲がるし」というZOZOマリンで、本塁打王争いトップを独走する特大の36号2ランを放った。

 7回、秋山、源田、浅村の3連続適時などで6-3と逆転した後の1死一塁。「3点差がついてたんで、大きいのを狙ってました」と、カウント2-1からロッテ大谷の146キロ直球をフルスイング。打球はZOZOマリン左翼後方の壁の上部を直撃する大アーチとなった。

 「打ったのはまっすぐです。感触もよかったです」。ここ2試合ヒットがなく、この日も第1打席こそ先制の犠飛を放ったが、第2、第3打席ともに空振り三振。「打てる球をミスショットして、打てない球を振って三振していた」という男は14打席ぶりの安打に興奮気味に話した。

 前日21日のロッテ戦は5回に相手打線に一挙6点を奪われて逆転負けしたが、逆に7回に一挙6点を奪って逆転勝ちした。6回3失点だった20歳の今井に今季3勝目(3敗)をプレゼントした強力打線について辻監督は「6点返しやね。やられたらやり返す」と胸を張った。【千葉修宏】