ヤクルト小川監督が27日、3度目のトリプルスリーを目指す山田哲にフル稼働を期待した。

今日28日からの阪神3連戦(甲子園)に向け大阪へ移動。現在54勝55敗1分けの2位で、3位巨人と0・5ゲーム差。残り33試合でクライマックスシリーズ(CS)をかけた激戦が待ち構えるだけに、小川監督は「主力の起用法は考えていかないといけない」。今日は青木を休養させてベンチスタートの予定。バレンティンも展開次第で交代させ、体調面に配慮していく考えだ。

だが、走攻守で代えが利かない「Mr.トリプルスリー」は“別格”だ。山田哲については「今のところ、休ませないつもり。大変だと思うけど、本人にも『頑張れよ』と伝えている。彼は自分を見にくる人がいることも理解している」と、休養日を設けず先発で起用し続ける方針でいる。

偉業へのノルマは着実にクリアしている。本塁打は30本に到達。打率は上下するだけに急降下すれば起用法も変わるだろうが、現時点では3割2分と安全圏に入りつつある。“マジック1”の盗塁も山田哲が「行けるところがあったら行く」と話しており、今日にも30盗塁目を決めて“当確”ランプをともす可能性は十分だ。トリプルスリー達成とCS進出まで、歩みを止めない。【浜本卓也】