広島が痛いミスで約3カ月ぶりの3連敗を喫した。0-0の4回1死一塁の守備。三塁線のゴロを西川が順手で捕りにいったが体を入れられず、ファウルゾーンにはじいた。球が転々と転がる間に、一塁走者を生還させてしまった。「あそこは逆シングルでいかないと。止めきれなかった」と反省した。出場試合数が少ないにもかかわらずリーグトップの15失策目。安部が骨折で離脱し、打力のある西川が最後まで三塁を守る可能性が高い。投打に隙のない広島の数少ないウイークポイントが露呈した格好だ。

打線もミスをカバーできず6度目の完封負け。16試合続けて出ていた本塁打も広いナゴヤドームでは期待できなかった。中日戦は11勝11敗の五分。同球場では3勝7敗とどうも調子が狂う。緒方監督は「連戦続きで今が一番の踏ん張りどころ。今日の結果だけでどうのこうのはない」と平然と話した。ヤクルトが敗れてマジックは1つ減って10。焦る状況ではないが、3連覇を目前に課題もある。【柏原誠】