ソフトバンク柳田悠岐外野手(29)が6回に自己最多を更新する35号ソロを放ち、念願だった初の100打点に到達した。

ロッテ種市の内角146キロをコンパクトかつ豪快なスイングでとらえると、打球は右翼ホームランテラスゾーンのフェンス上部へ突き刺さった。

「詰まったけどテラスには入るかなと。打った瞬間めちゃうれしくて、ヨッシャーとは言いましたね。100打点目だと興奮しました」。15年、17年と過去2度99打点までいきながら終盤に故障し、達成できなかった目標を本塁打でクリアした。バットを放り投げ、小躍りするようにベースを一周した。

本塁で出迎えた水上コーチの左手と強烈にハイタッチ。よろけた水上コーチは「肩が抜けるかと思った。ギータ(柳田)がああやってものすごく喜んでいるのはいいね。そういうのも昔あったよね」と、89年9月にオリックス門田が本塁打を放ち、次打者のブーマーとハイタッチし、右肩を脱臼したことを思い出していた。

本塁打の次の打席で初球、背中に147キロ直球の死球をくらった柳田は、一瞬、種市をにらみつけたが「当たった瞬間痛くてイラッとしたが、すぐに帽子を取ったし、若い子だったので、全然大丈夫」とこらえて一塁へ歩いた。ここ数年、シーズン終盤、ケガに泣かされてきている。今季も左側頭部に打球を受け一時離脱しただけに、ケガには敏感になっているが、大人の対応を見せた。