西武は投手陣が大崩れした。4投手が計16安打を浴び、CSワーストタイ記録の15失点を喫した。辻監督は「(先発の)榎田はブルペンから悪かった。(2番手の)十亀は、らしくない。荒々しく向かっていくのがなかった」と、ともに3四球で失点を重ねた両投手を嘆いた。特に悔やんだのは、榎田が3回無死一塁から甲斐に与えた四球だ。「アウト1つ、ラッキーなのに。1点ぐらいと思って投げてくれれば」。バントの構えをする9番打者を歩かせ、そこから上位に回され、一気に4失点。歯がゆさが募った。

アドバンテージの1勝を加え、2勝2敗のタイとされた。大敗したからこそ、辻監督は「五分でしょう。まだまだ。崖っぷちじゃない」と切り替えを強調した。好材料は、打線が好調なこと。特に、前日からスタメン復帰した外崎が2ランを含む2安打で、攻撃に厚みが戻った。「打線は心配していない。お互い何点あったって、打線が良いチームだから、余計に投手陣が踏ん張らないとね。1点でも少なくね。(今井は)ガンガン、行ってくれれば」。指揮官の期待は、今日先発の2年目右腕に向けられた。【古川真弥】