ホンダ鈴鹿(三重)が沖縄電力(沖縄)に勝利し、1回戦を突破した。

1点を追う4回1死二塁から3番DHの松本桃太郎内野手(23=仙台大)が、同点の右前適時打。松本桃は5回にも5点目を奪う中堅への適時二塁打を放つなど快勝に貢献した。

先月行われたドラフト会議。ホンダ鈴鹿からは松本桃に加え、平尾奎太投手(24=同大)滝中瞭太投手(23=龍谷大)柘植世那捕手(21=高崎健康福祉大高崎)の4人がドラフト有力候補に挙げられながら、全員指名漏れという結果に終わった。その日の夜、松本桃は平尾ら同期7人と食事に出掛け、夜遅くまで語り合ったという。「ショックが大きかった。寝られなかったですし、声をかけてもらって気持ちの整理がついた」。あらためて同期のありがたみも感じ、気持ちを切り替えた。

「活躍して取らなかったことを後悔させてやる、という強い気持ちを持っています。指名されるのであれば、上位に食い込んでいける選手にならないと駄目だよね、というのは言っています」と松本桃。8日の次戦は、阪神ドラフト1位の近本光司外野手(23=関学大)のいる大阪ガス戦。ホンダ鈴鹿の4人は来年のドラフトを目指して、この大会をアピールの場にする。