甲子園で春夏5度の優勝を誇る横浜高前監督の渡辺元智氏(74)が24日、徳島・阿南市内で開催された野球教室に参加した。株式会社三幸クリーンサービスセンター、株式会社明和クリーン、サテライト徳島、ハラダ本店の協賛で実施。約30人のシニアリーグ選手に投球や打撃などを身ぶり手ぶりで教えた。

渡辺氏は「長年、高校野球に携わり、野球人口減少に歯止めをかけるため、少しでも貢献できればと思い、今回の野球教室を行いました。野球を通じて『生きる』力を身につけて欲しいです」と話した。

同校監督時代は、98年に松坂大輔投手(現中日)らを擁して甲子園春夏連覇を達成。数多くのプロ野球選手を輩出した。甲子園は春夏合計27度出場し、51勝を挙げた高校球界の名将だ。今秋ドラフトでは、楽天6位で孫の渡辺佳明内野手(21=明大)が入団。「自分が挫折をした野球で、孫が夢をかなえてくれたことをかみしめているところです」とエールも送っていた。野球への思いは果てなく、これからも後進に情熱を注いでいく。