右手首に違和感を抱えていた日本ハム清宮幸太郎内野手(19)が25日、回避していた打撃練習を9日ぶりに再開した。自主トレを行った札幌市内の室内練習場で207スイングし、患部の回復を確認。夜には同市内で行われた球団納会に出席した。今日26日には選手会納会のゴルフコンペでラウンドデビュー予定。珍しく弱気なトーン連発で、ラウンド前から白旗宣言だった。

清宮が野球少年少女の熱視線を浴びながら9日ぶりにバットを振った。札幌市内の室内練習場でティー打撃とマシン打撃で計207スイング。同時間帯には、12月に開催される「NPB12球団ジュニアトーナメント2018」に出場する日本ハムジュニアが全体練習を行っていた。チラチラと視線を送る小学生の傍らで一心不乱に打ち込んだ。患部の状態については「とくに」と完治を強調した。

いきなりの200スイング超えにも、平然だった。「鈍ってるかな。ただ、調整程度に軽く打っていたし、強度が高くないので、たいしたことはないです」と、泰然自若としていた。この日は入念なストレッチに短距離ダッシュ、キャッチボールなど打撃練習も含めて約2時間半、汗を流した。「ここから上げていければ」と、スイング強度も徐々に上げて、100%へ戻していく予定だ。

抱えていたコンディションの不安は払拭(ふっしょく)できた。だが、デビュー予定のゴルフには不安が尽きない。「やばいかもしれないです」。今日26日に開催される選手会納会ゴルフコンペに初参加する予定。慶大でゴルフ部主将を務めていた母幸世さんのDNAを受け継ぐが、腕前には自信がない。ラウンド前日ながら苦笑いで「親に申し訳ない」と、まさかの白旗宣言まで飛びだした。

練習も「まあまあ」と、してはいるようだが多くは語れないレベルのもよう。ちなみに、5年前の13年オフに人生初ゴルフに臨んだエンゼルス大谷は、トータルスコア146の大たたきだった。「いや、僕も分かんないですよ…」と、最後まで弱気なトーンが続いた。このオフは「打てる時間があれば打ちたい」と打ち込む覚悟だが、ゴルフだけは打ちすぎないようにしたいところだ。【木下大輔】