年末に行われる「NPB12球団ジュニアトーナメント2018」に出場する楽天ジュニアの登録メンバー16人が発表された。今年のチームの目玉は170センチオーバーのサイズを誇る投打二刀流の2枚看板だ。岡田直也(高森小6年)は最速118キロの直球を投げるエースで4番も務める。左投げ右打ちの芳賀陸人(富田小6年)も投打にパワフルなプレーを見せる。06年以来12年ぶりの優勝に向けて、力を合わせる。

東北6県に加えて新潟でも行われた激戦セレクションを乗り越え、精鋭16人がクリムゾンレッドのユニホームに袖を通す。狙うは12年ぶり2度目の優勝しかない。エース兼4番打者で投打の柱、岡田は2010年のメンバーだった兄拓巳さん(仙台三-現明学大)の影響で楽天ジュニアを志した。

岡田 お兄ちゃんがプレーしていたので、憧れていた。速球でグイグイ押す投球を見てほしい。

左投げ右打ちの芳賀も投手兼左翼手で5番を任され、チームの屋台骨を担う。2度のセレクションを突破して選出された大型左腕は意気込んだ。

芳賀 落ちてしまった人の分の気持ちを背負って戦いたい。みんなで力を合わせて優勝したい。

左右の2枚看板を軸としてチームを構築している2年目の牧野塁監督(44)は、仕上がりに手応えをつかんでいた。

牧野監督 何といっても170センチ台のサイズがあるのが魅力。2人ともクリーンアップを任せているし、軸になる選手。2人ともやってもらわないといけないですね。

27日の開幕戦までは土日に仙台合宿と関東遠征を組んで、チームのレベルを向上させる。岡田と芳賀は合宿でも同じ部屋で普段から大の仲良しだ。岡田は宣言した。「東北の看板を背負って、優勝する。将来は西巻さん(現楽天)みたいに、楽天でプロ入りしたい」。「若鷲軍団」が、大きく羽ばたく。

◆NPB12球団ジュニアトーナメント 05年よりNPB及びプロ野球12球団が主催で毎年12月末に行われる。小5、6で選抜された12球団のジュニアチームが3チームずつ4グループに分かれて予選を戦い、各1位が準決勝に進出する。監督は当該チームのOBが務め、軟式球を使用する。