ヤクルト青木宣親外野手(36)が19年は歴代1位打者としてシーズンに臨む。通算打率3割2分9厘。昨年、日本球界に復帰すると通算打率の対象となる4000打数に達し、それまでの1位だったレロン・リー(3割2分)を9厘上回った。「リー(理?)にかなうバッティングだ」と説明している。

7年ぶりの復帰となった当初は、日本人投手の対応に苦しんだ。「開幕(かいもく?)打てなかった」。5月終了時点で2割6分5厘。6月になってやっと本来の姿を取り戻し、3割8分8厘の高打率を残した。復帰1年目は3割2分7厘。左投手を苦にしないのが強みだ。昨季も3割9分5厘とよく打った。左うちわ? いや、左打つわ。

落合博満が一時期、リーの上に立ったことがある。4000打数に達した89年に、3割2分6厘で登場した。4年間は1位を守ったが、93年にシーズン打率を2割8分5厘と落として陥落した。落ちない博満? ではなかった。ちょうど40歳になる年だった。

青木は1月5日に37歳の誕生日を迎える。年齢とともに訪れる衰え。そこにどう立ち向かい、1位の座を守れるか。「スーツのAOKI」はまだまだ早い。ユニホームの青木で、頑張って欲しい。【米谷輝昭】