日本ハムのドラフト5位、柿木蓮投手(18=大阪桐蔭)が栗山監督から高評価を受けた。新人合同自主トレ初日は「空気感とか場に慣れず、疲れました」と苦笑いしたが、視察した指揮官は「柿木の落ち着き。体ができているね」。トレーニングに取り組む姿や、がっちりした体格にも合格点を与えた。

吉田輝とのキャッチボールでは、スピンの利いたボールを投げる同期に負けない強いボールを放った。柿木は「入寮してから夜の練習もけっこう投げているので」と平然と言った。6日の入寮後、夜間は室内練習場で練習。30~40メートルの距離で低く強いボールを意識して投げ込んでいた。「やらせてもらえるなら、早く入りたい」と早期のブルペン入りも熱望するほどの仕上がりを自負。指揮官の称賛も想定の範囲内だ。

唯一の懸念も心配無用だった。「びっくりしました」と驚いたのは入寮時に持ち込んだ“爆音”の目覚まし時計の威力。「めっちゃうるさいです」という切り札の効果は絶大。この日は午前6時55分に起床。朝寝坊をする気配もなさそうだ。「絶対にケガだけはしないように」と同自主トレを完走して春季キャンプへ向かうことが当面の目標。昨年の甲子園春夏連覇を果たした世代トップランナーが満点スタートを切った。