おとこ気の5番だ! 広島は10日、巨人にFA移籍した丸佳浩外野手(29)の人的補償で加入する長野久義外野手(34)の背番号が5に決まったと発表。

米ロサンゼルスで自主トレ中の長野から広島に連絡があったもので、鈴木清明球団本部長(64)は「空き番号の5と9から本人が選んだ」と話した。

広島にとって9は、昨季まで丸がつけただけでなく、緒方監督が96年から引退まで背負った大事な番号。長野に親しい関係者は「本当にありがたがっていました。でも緒方監督はその番号を、野間君が入団した際に将来背負ってほしいと思ったはずで、自分が背負うべきじゃないと考えたんです」と説明する。緒方監督と同じ背番号37でプロ生活を始めた14年ドラフト1位の野間、そして自分に期待してくれる監督に対し、最大限の配慮をした形だ。

鈴木本部長は長野が選んだ5について「イメージがあまりないのでいい番号ではないか」と話した。近年はルナ、ペーニャの外国人がつけ、昨年は空き番号となっている。長野は20日前後までロサンゼルスに滞在し、トレーニングを積んでから帰国する見込み。巨人時代の代名詞だった7から心機一転、おとこ気の詰まった背番号5を、キャンプ初日に披露する。【村野森】