ヤクルトの新人左腕コンビが「御前投球」でアピールした。12日、小雪の舞う埼玉・戸田球場で、ドラフト5位の坂本光士郎投手(24=新日鉄住金広畑)と同7位の久保拓真投手(22=九州共立大)が初ブルペン。小川監督と田畑投手コーチが視線を送る中、熱のこもった投球を披露した。

最速148キロを誇る坂本は、立ち投げの30球。「指先にかかることを意識した。(監督は)気にせず投げました」。制球力が自慢の久保も立ち投げで21球を投じ「ボールの回転やフォームを確認しました。(監督を)意識する段階ではないけど、アピールはしていきたい」。

見守った指揮官も「力も入ったと思うけど、それなりに投げていたね」とまずまずの評価。昨季の先発ローテを守った左腕はベテラン石川だけで「左腕不足」が切実な状況だけに、アピール次第では、新人にも十分チャンスはありそうだ。