昨秋キャンプのMVP右腕、阪神浜地真澄投手(20)が初めて1軍春季キャンプメンバーに抜てきされた。

23日の合同コーチ会議で決定。プロ3年生は「結果を出さないといけない立場ですから。結果を求めてやるしかないです」と、1軍打者相手の実戦でアピールを続け、開幕1軍を目指す。

オフのアジア・ウインターリーグ、自主トレを通じて準備をしてきた。まず、1軍レベルを体感する。「真っすぐがどれだけ通用するのか、(相手打者が)どういうタイミングで打ってくるのかだったりを感じられると思うので、投げていろいろ体感したい」。紅白戦、練習試合やオープン戦を通じ、抑えられる球、通用しない球を見極めていく。

抜てきを決めた矢野監督は「能力がいいのは、何年も前からみんな分かっていると思う。ステップアップするためには何かなとなると、競争の中に入っていって、どれくらいやれるか。どうやるのかを見てみたい。1軍に連れて行くことのプラスは大きくあるので呼んだ」と明かした。1年目の腰痛など、ここまでは故障に行く手を阻まれてきた。望月や同じ16年ドラフト組の才木らは1軍戦力として、先を歩く。持ち前の直球力で、今年は浜地が台頭する。【堀まどか】