阪神新主将の糸原健斗内野手が2日、志願して単独の早出特守を行った。阪神のキャッチフレーズにちなみ、「オレがヤル」と題して選手の意気込みをお届けする企画。第2回は新キャプテンの自覚だ。

観客もまばらな朝の球場に糸原の声が響いた。午前8時半過ぎに施設に到着すると、メイン球場に直行。久慈、藤本両内野守備走塁コーチが見つめる中か、右へ左へ振られてボールを追いかけた。「今年の目標はエラーしないこと。そのためには練習しないと」。慣れ親しんだ二塁だけでなく遊撃でもノック。きれいに整備されたグラウンドを独り占めした。

自ら志願した。久慈コーチが証言する。「『今日、1人で』って言ってきたから。今まではこっちが引っ張ってたのを、今回は自主性に任してるから」。特守の場所もメイン球場、サブグラウンド、室内の3カ所を提示したが、糸原は最も目立つメイン球場を選択した。

全体練習後も北條、植田らと特打に参加。球場の滞在時間は約9時間に及んだ。矢野監督は特守について「あれはわざと見せるための練習じゃないん? 」とツッコミを入れたが、「でも、それも面白いやん。別に、見え見えのアピールでも。ある意味で自覚でもあると思うのよ」と笑顔。糸原は3日も早出特守を続ける。【桝井聡】