楽天田中和基外野手(24)がFA加入の浅村を手本に進化する。3日、ランチ特打を行った新人王の課題は右打席の強化。昨季は左で打率2割8分、11本塁打に対し、右では打率2割2分3厘、7本塁打だった。「勉強しろってことで、浅村さんと同じ班に入れてもらっている。学びたい」と、リーグを代表する右の強打者の打撃を間近で観察してヒントを探っている。

早くも気付いたことがある。浅村がキャンプのルーティンとして行うロングティーは、田中のメニューでもある。並んで振ると、違いは明確だった。「僕は上半身の力で振り回して、足場がグチャグチャ。浅村さんは、右足、最初に左足が置いてあるところ、踏み込んだ左足、ときれいに3つしか跡がついていない。常に足の使い方が一緒。僕の中でロングティーの意識が変わりました」と目を輝かせる。パンチ力に磨きをかけ、今季も「1番中堅」の座は譲らない。