ロッテ安田尚憲内野手(19)が20日、豪快な130メートル弾を右中間スコアボード上段に当てた。DeNAとの練習試合に「6番三塁」でスタメン出場。7回の第3打席、カウント2-1からDeNA田村の内角直球を完璧に捉えた。

「良いスイングができたと思いますし、バッティングカウントで自分のスイングができた」。高い放物線を描く長距離打者らしい1発に、井口監督も「安田がしっかり打ってくれたのが良かった。こうやって成長してきてくれているのはうれしいこと」と喜んだ。

石垣島で行われた9日の台湾ラミゴ戦ではバックスクリーンへアーチをかけた。しかし12日に沖縄入りし、NPBチームとの対戦が始まってからは、対外試合での7安打はすべて単打。「(単打は)自分に求められているものではない」と、より強いスイング、強い打球を求めて練習を重ね、結果につなげた。

今後はライバルの鈴木やレアードら、現在石垣島で調整を続けているベテラン勢がチームに合流してくる。それでも安田は「開幕スタメン? もちろんです。その気持ちを忘れたら何のために野球をやっているのか分からない。しっかりアピールするという強い気持ちをもってやっていきたい」。3月29日・楽天戦(ZOZOマリン)の三塁は絶対に譲らないつもりだ。

そのための課題は守備。この日も3回に宮崎のゴロを一塁へ悪送球。指揮官からは「状況判断も含めて課題は自分で分かっていると思う。(悪送球も)あえてランニングスローをしなくてもいい場面でしたから」と指摘された。「本塁打でミスは帳消し?」と聞かれた安田も「バッティングと守備は別もの。守備のミスは守備のミス。もっともっと練習していきたい」とさらなる守りの向上を誓った。【千葉修宏】