西武からFA加入した楽天浅村栄斗内野手(28)が、20日の日本ハムとの練習試合(金武)で「3番二塁」に入って泰然と初実戦に臨んだ。4回の第2打席、初球は96キロのスローカーブ。「狙い球は違うけど、しっかり自分のタイミングで振ることを意識していた」。前に出される気配もなく、あっさり右翼線へはじき返す二塁打でウィーラーの3ランの呼び水となった。

平石監督を「甘い曲がり球に待っていなくても手が出せる。特に長距離系の打者は、あれができるかできないかで大きく違う」とうならせた“初安打”だったが、本人の手応えはむしろ日本ハム斎藤に3球三振した第1打席にあるという。「今年初めて(試合で)投手と対戦して、初球から自分のスイングができた。三振したボールも崩されることなくスイングできた。(結果は)別に何も気にしていない」。2打席で交代し、試合中からすぐに鳥かごで打ち込んだ。着実に仕上げてきている。