先発5番手に当確! 阪神青柳晃洋投手(25)がオープン戦・中日戦で5回1失点と安定した投球をみせ、開幕2カード目となる巨人3連戦(東京ドーム)での先発を確実にした。

許した安打は内野安打3本と詰まらせた適時打の計4本。矢野監督から「危なげないどころか完璧に近いんじゃないの? 今日の内容やったら2ケタ勝てる」と絶賛され、「外す理由は何もない」と開幕ローテ入りを示唆された。

「コントロールを内、外に2分割できた」。ストライクを先行させ、強い直球で押し込む。相手の直球狙いを読み取ると、今度は逃げるスライダーで空振りを誘う。圧巻の7奪三振。「僕たちは(立場が)決まっていない。1戦1戦が勝負。自分の投球ができて良かった」と充実感が漂った。

現状、先発ローテは3・29開幕戦から順番にメッセンジャー、岩貞、西、ガルシアまでは内定済み。4月3、4日の巨人戦を巡る残り2枠の戦いが続いていた。前日12日中日戦では藤浪が乱調で2軍降格。候補の1人が脱落する中で快投を披露し、秋山より先に開幕ローテの座を勝ち取った。

それでも浮かれることなく「詰めの甘さがあった」とベースカバーやフィールディングを反省。次回は20日ヤクルト戦に先発予定。少しばかりのスキも消し去りにかかる。【佐井陽介】